前十字靭帯手術後の膝の痛みの症例

症例113 奈良県磯城郡田原本町在住 50代男性

前十字靭帯手術後の膝の痛みの症状

当院ホームページをご覧になり来られた方です。
20年前に柔道の稽古で右膝前十字靭帯を断裂し、再腱術を受けるも再度断裂し二回前十字靭帯の手術をしたということでした。
その後日常生活動作は大丈夫でしたが、最近転倒し膝を打ってからは歩くのも、夜寝ている時も膝が痛むので病院でヒアルロン酸注射をしていたが、緩和せずに困っていたところ、当院のホームページを見つけ藁にもすがる思いで来院されたということでした。
とりあえず最近、転倒し膝を打ち悪化する前の状態まで緩和させることを目指すと伝えました。

前十字靭帯手術後の膝の痛みの整体

「初回の整体」
初検時に確認すると膝の筋肉や靭帯等の癒着があり、膝関節が固着している状態でした。
これらを剥がしてあげると痛みは緩和されることが予想できました。
以前にこの方と同じように柔道で三回も膝前十字靭帯を断裂し、再腱術を受けた方が当院の施術を受けて走れるようになったことを伝えると、希望を持たれたようでした。
施術は初めに足首の歪みを整えて、膝周りの軟部組織の癒着を剥がしていくことにしました。
下腿部と大腿部の裏表を手寧に剥がしていき、次に骨盤を矯正しバランスを整えました。
施術後、歩行を確認すると施術室に入ってこられた時は脚を引きずっていたのが、スタスタと歩ける状態になっていました。
ご本人もこんな間隔は久しぶりだと仰られていました。
最後に生活指導とセルフ整体を教えて終了しました。
「二回目の整体」
今まで夜に膝の疼きで目を覚ましていたのが、疼かなくなりぐっすり眠れるようになったと仰られていました。
「三回目の整体」
最近膝を打って悪化する前の状態まで、膝の痛みが緩和しているということでした。
「七回目の整体」
膝周りの軟部組織の癒着が少なくなり、膝関節の固着も緩和してきました。
仕事の農作業も楽にできるようになり、前十字靭帯の手術をしてから、こんなに膝の形がはっきりわかり動けるのは初めてだと喜ばれていました。
もう一度ランニングができるようになりたいという希望があり、それを目標に現在施術を継続中です。

前十字靭帯手術後の膝の痛みの考察

アスリートで前十字靭帯を断裂し再腱術を受ける方は多くおられます。
しかし、再腱術後も日常生活動作で困っている方が多いと想像できます。
再腱術後に軟部組織の癒着が起こり、その結果筋膜や関節が固まってしまうのが不調の原因だと当院では考えています。
術後に的確に軟部組織の癒着を取り除けば不調は最小限に収まると思われます。

膝の痛みについてはこちら

 

たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702

院長 武本昌史(柔道整復師)

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